初めてのガンプラシリーズで今回は最難関のガンプラ塗装です。何故塗装が難関だと言うと、ガンプラの関節部分などはABS樹脂が多用されています。このABS樹脂が曲者で塗料に含まれる溶剤や薄め液などが樹脂内に浸透し、小さなヒビなどが発生し負荷のかかる関節部分などが最悪の場合パーツが破損してしまう。GSiクレオスさんのホームページでもMr.カラーのページにこの様な記述があります。
『ABS樹脂パーツに塗装した場合、樹脂に塗料が浸透し、パーツが脆(もろ)くなり、割れたりすることがあります。組立説明書やパーツランナーの表示をよく確認していただき、「ABS樹脂パーツ」への塗装は避けてください。』
ABS樹脂には水性塗料が劣化を起こさせないのですが、どうしてもサーフェイサーを使いたくなります。このサーフェイサーにもラッカー塗料の溶剤が使われていますのでパーツの劣化は避けられません。ラッカー系塗料やエナメル系塗料とサーフェイサーを使用する場合この問題にぶち当たります。
モッキーはABS樹脂対策にこのミッチャクロンを使用します。
このミッチャクロンは塗装面に薄い膜を作ります。例えば塗装が乗りにくい金属などにも塗装の喰いつきを良くする為に下地処理をする万能プライマーです。
もちろんこのABS樹脂にも使えます。ミッチャクロンの塗膜により塗装溶剤の内部侵入を防ぐ事が出来ますが、可動部分の被膜が破れたり薄くなったりしてそこから内部に侵入する可能性も捨てきれない・・・だから
絶対に割れないとは言えない
ミッチャクロンを使ったけど割れちゃった!ふざけるなモッキーと言われても責任取れないので、あくまでも自己責任でお願いします。
本当は可動部分だけミッチャクロンをかければ良いのだが、面倒なので全体に吹き付けます。
ミッチャクロンをかけたところは全体にベトベトします。いきなり塗装はしないで全体にサーフェイサー(サフ)を使い色を整えます。
ミッチャクロンで下地処理をしたとは言え、あまり薄め液たっぷりでサフがゆるいと浸透の危険もありますので、やや固めで吹き付けます。
さて続いてガンプラのシェイド塗装を行います。シェイド塗装とは陰影をつけて立体感を強調する技法です。どうしても単色で塗装すると立体感にかけてしまうので、暗部を作ることで奥行きのある作品を作ることが出来ます。今回はMr.カラー C131 赤褐色に少しブラックを混ぜます。
陰になりそうな部分を中心にシェイド塗装をしていきます。
シェイド塗装は別に暗部だけではなくて、明部でも多少の色の違いを表現した方がよさそうな箇所にも軽く色を残します。
この様な形でガンプラのシェイド塗装が完成しました。
エプロンを外して後片付けの最中に誤って下着に塗料を付着させてしまいました。か~ちゃんごめんなさい( ;∀;)
今回は塗装の下準備です。次回は本格的な塗装を行っていきます。割れなきゃあ~いいなぁ~
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コメント
ABSの場所、ミッチャクロン使ったてやったら割れた
あれま!モッキーが作ったザクは割れが発生しなかったんだけど、ミッチャクロンも100%安全とはいきませんね