九七艦攻改造記11 色はどんな色???

九七艦攻

だんだん寒くなってきましたね!ちょっと風邪気味です。みなさんも体調には気をつけてください!
九七艦攻の塗装
さて色を塗っていこうと思いますが、ひとつ悩みがあります。
九七艦攻の下面の色って銀色?灰色?明灰緑色(中島系)???
色々調べてみても、これだ!っと、はっきり書いていない。ハセガワの塗装図には銀色と指定されている。
うーーーん!どの色が正しいんだぁ~(悩悩悩悩悩悩悩悩悩悩悩悩悩悩悩悩悩悩悩悩

そこで参考にしたのはグリーンアロー出版社
図解世界軍用機史 日本海軍 軍用機集

200ページに太平洋戦争中の海軍機の塗装とマーキング

ここにはこの様に書いてある。
太平洋戦争が始まった時点において、海軍機の塗装は、
①従来からの全面銀色塗装
②日華事変で導入された上面緑黒色/下面銀色または灰色
③全面橙黄色(オレンジ色)練習機用
④新しい全面灰色(飴色)塗装

①の銀色は内地の練習航空隊が使っている色で
③のオレンジ色は練習機だからこの色もなし
そうなると②か④になる
銀色は旧式機の色で使っているとの事なのでその色をわざわざ使うことは考えにくい
そうなると必然的に下面は灰色(飴色)塗装と考えた方がよさそうだ

零戦も九九艦爆も全面灰色塗装になっている。そう考えると九七艦攻も当初全面灰色塗装だったがハワイ作戦時に応急的に各空母内で上面だけ暗緑色を塗ったらしい。
そのため各空母でそれぞれ色のパターンが違っているとの事。

この文献を基にまず全体の塗装を灰色で行いました。
使う色はMr.カラー56番の明灰緑色
使う色はMr.カラー56番の明灰緑色(中島系)を使うとちょっと緑が強すぎるので、つや消しホワイトで色を少し明るくしようと思います。
ホワイトが干からびている
ゲゲ!ェ~ホワイトが干からびている!うすめ液を入れてとりあえず使えるようにしました。
明灰緑色6:ホワイト4
えーーと!正確な配合を忘れちゃいましたが、確か明灰緑色6:ホワイト4だったと思います。少し緑色を抑え気味にしました。
全面に配合した色で塗装
全面に配合した色で塗装していきます。
暗緑色の塗装
暗緑色の塗装ですが、暗緑色には三菱系と中島系があります。
中島系は三菱系に比べるとやや暗い色合いになります。九七艦攻は中島飛行機なので色合いも中島系になると思うのですがこの機体は中島飛行機の工場で色を塗られたものではなく空母内で整備員が応急的に色を塗ったとされます。だから絶対中島系の色ともいえないし、整備員がこまめに機体を磨いて色が落ちたという話もあるのであえて色はやや明るい三菱系を使うことにしました。
塗り方は暗緑色を急遽、色を塗ったものなので、多少の色のむらを表現したくてあえて筆塗りとしました。しかもかなり大雑把に色をのせて行きます。

暗緑色
筆塗りなんて何年ぶりかしら?今はすっかりエアーブラシ塗装なんだけど
・・・・気にしないで塗るのも結構
たのすぅ~い(笑
筆塗り
縦塗り横塗りを繰り返し、かなり色がのってきました。ここで仕上げのエアーブラシ
エアーブラシで仕上げ
エアーブラシで薄くまんべんなく色をつけて行きます。そうすると、多少の色むらを表現できるようになりました。
塗装のムラと整備員が入念に機体を磨いたので色がはげて薄くなったと言う記述もあったので、整備員の気持ちになって入念に色を表現してみました。

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