三菱 零式艦上戦闘機 22型 杉田飛行兵長機 Mitsubishi A6M Zero Model 22

作品は零式艦上戦闘機 22型で杉田庄一飛行兵長機となっています。杉田飛行兵長は映画「零戦燃ゆ」の主人公 浜田正一のモデルとなった。また22型に関して色々な参考文献を引っくり返して見ても詳しく解説している書籍は見当たらない。21型・52型はしっかり書いてもこの22型は所詮マイナーチェンジでしかないのか、簡単な記述しかない見つからない。とりあえず数少ない文献の中から拾ってみました。零式21型の性能が十分ではなく速度・高空性能を向上させた32型を新たに投入したが、多少の性能の向上はあったが、燃料搭載量が減少したうえ燃料消費量が増加したため、航続距離が21型の三分の二になりガダルカナル攻防戦で長距離飛行が必要なラバウル航空隊では大きな問題となったその為、外翼内に燃料タンクを増設した22型が17年12月頃からソロモン方面に投入された。


零式艦上戦闘機 22型 要目・性能
全長:9.06m
全幅:12.00m
全高:3.50m
発動機:中島 栄21型
離昇出力1,130hp
自重:1,863kg
最大速度540.8km/h(高度6,000m)
上昇率:6,000mまで7.2分
実用上昇限度:11,050m
航続距離2,560km(増槽使用時)
武装:20mm機関砲2門・7.7mm機関銃2挺

呼び名は?


零式艦上戦闘機の呼び名は”ぜろせん”?”れいせん”?
モッキーは昔から”れいせん”派でした。”ぜろせん”は何となく俗っぽい名称のイメージがありしかもアメリカパイロットがゼロ・ファイターと呼んでいた事もあり、戦後広まった名称かと思ったら、当時も、”ぜろせん”の呼び名は一般的だったらしい。
遠い昔中学生の頃、近所のおもちゃ屋に零戦のプラモ買いに行った時のエピソード
モッキー:”れいせん”のプラモ下さい。
店のおっちゃん:”れいせん”と言うのではなく”ぜろせん”と言うんだよ
モッキー:違うよ!昔は”ぜろせん”じゃなくて”れいせん”と言うんだよ
店のおっちゃん:昔からぜろせんって言われているよ
子供ながらに大人気ない会話をしてしまった。・・・が本当に大人気ないのは店のおっちゃんだな(笑
フライト・ポジション


飛行機は空を飛ぶもの!そんなの常識ぃ~?!折角飛行機を作るんだからプロペラが回っていないと雰囲気でないジャン!なのでプロペラを回してみました。プラモのサイトなのでちょっとは作成風景もお伝えしないと、駄目だっしょ(笑
携帯電話のバイブレータ用のマイクロモータを10個をオークションで落札しました。落札記録がなくなったので幾らかは覚えていないけど1000円位だった気がします。バイブレーションの半円形のおもりがついているのでホームセンターで喰切りなるものを購入おもりに合わせてパチンとやると、おもりが綺麗に取れました。でも破片が飛び散って目に入ると危険なのでビニール袋で包んで作業しました。


それを機体に上手く取り付けて、マイクロモータとプロペラのつなぎにはアルミパイプで長さを延長して作成すごく大雑把な説明ですので詳しくは「フライト・ポジション」さんのホームページをご参照下さい。すごく参考になりました。
海軍甲事件用に陸攻が2個・P-38が2個・零戦が1個のマイクロモータの配線をつなぎスイッチ一つで計5つのモーターを回す事ができました。

杉田庄一飛行兵長

大正13年7月1日新潟県の農家の次男として生まれ。木更津で編成された第6航空隊に編集され昭和17年にラバウルに進出し、同年12月にブイン迎撃戦でB-17を尾翼を当てて撃墜しこれが初戦果となる。この様子は映画「零戦燃ゆ」のワンシーンにあったが、主人公・浜田正一(堤大二郎・杉田庄一がモデル)がB-17の撃墜の報告をする時、飛行隊長の宮野善治郎大尉(目黒祐樹)から「戦闘機乗りは腕で敵を落とすもんや体当たりや空中衝突は恥と思わんといかん」と言われる。海軍甲事件では森崎武中尉率いる第一小隊の3番機として出撃したが、アメリカ陸軍飛行隊P-38、16機の待ち伏せ攻撃を受け、山本五十六連合艦隊司令長官は戦死してしまう。その後長官戦死の責任を取らされた様に連日の出撃を命じられ、仲間が次々と戦死してしまう中、杉田も敵と交戦後、機体が炎上し体に大やけどを負って内地に送還される。しばらくは教官をして後輩の育成を行ったが、昭和19年4月に第263航空隊に配属されマリアナ沖海戦(あ号作戦)で部隊は壊滅。残存の6機を率いて、ペリリュー島に向かう途中にグラマンF6Fの襲撃を受け、杉田以外は全て墜され、杉田機も機体に損傷を受けるも無事生還する。
昭和20年1月に源田実大佐率いる海軍航空機搭乗員生き残り精鋭部隊の第343飛行隊に入り301飛行隊「新撰組」のメンバーとして新鋭機「紫電改」に乗り敵を迎撃している。
昭和20年4月15日敵機来襲の報を受け、すばやく愛機に飛び乗り滑走を始めるも、既にF6Fが迫っており出撃中止の命令を無視してそのまま離陸。背後からVF-46所属ロバート・ウェザラップ少佐搭乗のF6Fの銃撃を受け大きく傾き黒煙を吐きながら基地滑走路の端に墜落炎上、戦死した。杉田庄一は全軍布告され2階級特進し少尉に昇格した。撃墜機数は70機とされている。
零戦燃ゆ

このサイトを作るために改めて映画「零戦燃ゆ」を2回ほど見ました。(笑)
なぜ?杉田じゃなく浜田なのかな?ってふと考えました。宮野隊長や、森崎中尉は歴史通りの名前で呼んでいるのに?と思いながら映画を見たら微妙に経歴が違うんですね!まず映画だと開戦劈頭にフィリピンのクラーク基地への長距離攻撃に浜田が飛んでるけど、杉田はまだ実戦には出てないんですね。また浜田は戦死までずっと零戦に乗り続けたが、343空の時には杉田は紫電改に乗っており、零戦での戦死はしていない。多少、歴史と異なるので浜田と言う架空の人物にしたが、モデルは杉田庄一となっている。
どうでもいい話ですが、映画に出てくる早見優が若くて可愛いな(苦笑)
参考文献
学習研究社 歴史群像 太平洋シリーズ ラバウル航空戦
成美堂出版 太平洋戦争 陸海軍航空隊
潮書房 丸メカニック 別冊 零戦 全一冊決定版
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