今回は首都防衛の最後の砦
陸上自衛隊第1師団 創立61周年記念
練馬駐屯地 創設72周年記念式典が2023年4月9日に開催されましたが
式典後に開催された陸上自衛隊装備品ツアーの内容をご紹介します
駒門駐屯地に所在する第1高射特科大隊指揮情報中隊が保有する指揮情報中隊が保有しております93式近距離地対空誘導弾 通称近SAMについて展示します
近SAMは車両部と誘導弾発射部の二つの構造になっていて
車両部は高機動車をベースに作られ、誘導弾発射部は左右にミサイルを
搭載でき中央のレンズで目標を捕捉・追随することが可能です
近SAMは低い区域の敵航空機を撃墜するための地対空ミサイルです
この機材は通常3名で運用いたします
ここでトラブル発生
インターロックがかかりましたとの声を拾い
他の隊員が状況を確認 色々操作していたようですが、時間の関係でここで
展示が終了しました
残念だったけど
次回に期待しましょう
朝霞駐屯地から来ました第1偵察戦闘大隊 戦闘中隊です
私たちはこの機動戦闘車を装備して主に火力を用いた情報収集が可能で
あり任務達成のため日夜訓練を行っております
機動戦闘車の概要について説明させていただきます
この機動戦闘車は我が国初の105mm砲を搭載した8輪コンバットタイヤの
双輪車両で高速道路を時速約100kmで走行することができます
航空自衛隊のC2輸送機で空輸も可能のため離島などの遠隔地でも迅速に展開
できる特性を持っています
乗員につきましては
車長・砲手・操縦手・装填手計4名で
車長につきましては機動戦闘車の指揮
砲手は105mmほどおよび7.62mm機関銃の射撃
操縦者は機動戦闘車の操縦
装填手は弾薬の装填および警戒の任務を実施します
機動戦闘車の全備重量約26トン
長さ約8.45m
幅約2.98m
で高さ約2.87mのサイズです
一般道の道路幅が約3Mから3.5mなので道幅いっぱいになっております
直列4気筒4ストローク水冷ターボチャージド・ディーゼル
570馬力で一般車の3倍の出力があります
静岡県駒門駐屯地に所在する第1高射特科大隊高射中隊が保有しています
81式短距離地対空誘導弾 通称短SAMについて展示します
短SAMについては射撃統制装置いわゆるレーダーと発射装置の2つの装備品から成り立っています
どちらの装備品も3名で通常運用します
隊員の目の前にある装備品については目視照準器 通称OTといいます
OTで発射装置本体を操作できOTを使うことで目標の発見・捕捉・追随・発射
までを実施できる装備となっています
現在左右のレールに搭載されているのがミサイルになります
このミサイルについては全長約2.7m 重さが100Kgになります
上下左右のレールに搭載することが出来 一つの機材で4発搭載することが
可能です
偵察用オートバイは大きな車両が入れない山の中や悪路も走行することが
できます。また戦場や災害現場においてドローンやヘリコプターが大まかにしか把握できなかった地上の細かい情報を人の目で見て報告が出来ます
ベースは川崎の市販車なんですがヘッドライトなどの灯火類に一部市販車にない機能が見られます
戦場で煌々とライトをつけて走っていると敵に気づかれる恐れがあるため
今乗員が操作している黒いスイッチを使って何をどのぐらいの明るさでつける
かというのは意外と細かく設定ができるようになってます
ろうそく1本分ぐらい明るさになったりします
こういった機能に隊員の高い技術が合わさって厳しい任務を遂行することが
できるようになっています
87式偵察警戒車 通称RCVと呼ばれる車両です
ご覧のように一般的な火砲を向けることのできない角度まで広い範囲を警戒できるようになっています
このように空を飛ぶ航空機に対しても地上を走る装甲車に対しても有効な射撃を行うことができますのでどうなってるかわからないところに飛び込んで調査をする私たちにとってはうってつけの車と言えます
搭載している火器について説明をしますと
まず一際目を引きますのが25mmの機関砲ですこれまた戦車などとは違って連射ができるRCVの主力火器です
その横に先端しか出ていなくて少し見づらいんですけども7.62mmの機関銃も
装備されています
砲塔の左右にはそれぞれ発煙弾発射機が装備されていますので万が一の際には
煙も使って任務を優先します
砲塔の上部に人が乗れるようになってるのと車体の前方部分に2名乗れるようになっていて運転席は右ハンドルで右側さらに車体の左側からもう1名乗れるようになってますので上に2人・前に2人・横から1人の計5人で1両を動かしています
火砲は155mm榴弾砲FH70
ちなみに火砲とは大砲のことです。この火砲はイギリス・イタリア・西ドイツの3か国で共同開発され105mm榴弾砲の後継火砲として昭和58年に陸上自衛隊の主力火砲として北海道を除く本州で装備運用されています
全長は約9.8m
重量は約9.6トン
砲身の長さは約6メートルです
補助能力装置エンジンを搭載しており自ら自走することも可能です
約16kmで走行することが可能です
後方にある小さな車輪を動かすことにより方向変換することも可能です
1門のみを展示しておりますが通常5門を一つの単位として運用しています
こちらにあります小さな火砲は105mm榴弾砲です
平成12年西暦2000年まで使用していた火砲です
現在は自衛隊の礼砲に用いるために使用されています
NHK70の射程最大で約30kmです
現在地からですとディズニーランドや横浜市のららぽーとまで射撃が可能となります
実際に見えない目標に対して射撃することを間接照準射撃と言います
方角や角度を計算していますので見えなくても必ず当てることができます
この砲弾は擬製弾だと言われ訓練のため砲弾でこの重さは約40キログラムです
手前にあるのが擬製装薬と言い弾丸を飛ばすために必要な火薬となります
我々はこのような形で第一線で戦う仲間を助けるために行動していますそして
日夜訓練に励んでいきます
第1師団 創立61周年記念・練馬駐屯地 創設72周年記念式典の内容もアップしてますのでよろしければそちらの方も見てください
今回の内容はYouTubeのモッキーのチャンネルで詳しく解説していますので宜しければそちらを見てもらえると分かりやすいと思います。