令和元年5月2日 DDG-177 護衛艦「あたご」に乗艦する

2019年5月 令和元年は 天皇陛下即位の日に合わせて 今回は10連休になりました
この10連休に合わせて 京都府 舞鶴で開催されました 舞鶴基地 一般公開で 海上自衛隊 護衛艦を見学に行きました
今回は 護衛艦「あたご」 を中心に 一般公開の内容をご紹介したいと思います。
令和元年5月2日朝9時50分の混雑情況です。かなり長い列が続いています
海上自衛隊 北吸係留所
〒625-0080 京都府舞鶴市余部下1184


その後順調に列が進んで10時10分には「あたご」の前まで進みました。簡単に手荷物検査をおこないいよいよ自衛隊北吸係留所の施設に入ります。

「あたご」の進水が2005年8月なので見学時で艦齢が13年を超えているのでやや古めかしい艦影になっていました。

艦橋を見ていると旧帝国海軍 高雄型重巡洋艦の2番艦 愛宕になんとなく艦影が似ている気がするのですが・・・そのような幻影を見るのはモッキーだけでしょうか?

乗船する前に少し少し「あたご」の要目について説明します
基準排水量:7,700トン
全長:165m
最大幅:21.0m
主機:石川島播磨-GE LM2500 × 4基
出力:100,000PS
最大速力:30ノット以上
乗員:300名
(Wikipediaより転載)

いよいよ 「あたご」に乗艦 わくわくが止まらない!

「あたご」に乗艦して最初に目に留まったのがヘリコプターの発着艦管制室(LSO管制室)
中の計器にも目が行きます…一番目を引いたのはもう少し良い椅子用意してもいいのでは?(苦笑

艦尾の旭日旗を写真に収めましたが、その背後には護衛艦「せんだい」

ミサイル護衛艦として初めてSH-60JないしSH-60K 哨戒ヘリコプター1機を搭載可能な格納庫を設置した。ここからは見えないのですが格納庫の隣にはVLS(垂直発射システム)があります。

Mk.41 垂直発射システムは後部が4基(32セル)あります。「出典:海上自衛隊ホームページ」

計画段階では哨戒ヘリコプター2機分のハンガーを確保する予定だったが、詳細設計の段階で、整備区画や弾庫などの関連区画を確保するかわりに1機に減らされたといわれている。その為少し小ぢんまりとした作りでね

ここは舷梯揚降設備の様です。ちなみに舷梯(げんてい)とは乗船、下船のさい、一時的に船の横側にとりつけるタラップの事です。


対艦兵装は国産の90式艦対艦誘導弾SSM-1Bが4連装発射筒が2基搭載されています。

90式艦対艦誘導弾の性能は全長5.1m:重量660Kg:射程が100Km以上と書いてあります。

水上発射管HOS-302 324mm3連装短魚雷発射管が2基装備してあり、艦中央部の左右両舷に1基づつ搭載されています

この魚雷発射管はアメリカ海軍が開発したMk.32 魚雷発射管がベースでアメリカ海軍のほか、日本の海上自衛隊や西側諸国の海軍で広く使用されており、近距離用対潜のデファクトスタンダードの兵器です。

甲板上での作業の軽減のため発射直前に行う「切換弁操作レバー」の操作を遠隔実施可能なように改修したのがこの水上発射管HOS-302です。

艦首に62口径5インチ砲が搭載されていますが、今まで見てきた護衛艦に比べて全然小さい!
これ?主砲って感じ(笑)

この5インチ砲のベースはアメリカ海軍が開発したMk.45 5インチ砲でこのタイプはMod 4です。

全長:10.008 m:62口径127 mm5インチ砲でYouTubeの動画では砲塔内部の弾薬の給弾は自動で行い、砲手は遠隔操作で行うようですね

砲弾重量 32kgを毎分16-20発 発射可能で最大射程が24kmの対地・対空・対艦を目的とし全天候・夜間に対応した艦載砲であらゆる種類の5インチ弾薬が発射可能

艦橋手前にCIWS近接防空システム(Close-in weapon system) 高性能20mm機関砲が設置されています。

これも元はアメリカのM61 20mmバルカン砲と小型の捕捉・追尾レーダーを組み合わせて、対艦ミサイルのような小型高速の目標を全自動で迎撃できるようにしたシステムでバルカン・ファランクスとも言われ艦の最終防衛を担う火器です。

これがイージス艦の最大の目玉兵器でMk.41 垂直発射システム MOD20で前部甲板に8基(64セル)先ほどご紹介した格納庫上の後部甲板には4基(32セル)の合計12基(96セル)あります。

ちなみにセルとはミサイルの弾薬庫と発射機を兼ねるケースの事でそのセルには艦対空スタンダードミサイルSM-2とアスロック対潜ミサイルを垂直発射型に改良したタイプを装備しています。

パネルには記載されていませんがRIM-161スタンダード・ミサイル SM-3 艦船発射型弾道弾迎撃ミサイルも装備していると言われウィッキペディアにはこのように書いてあります
あたご型護衛艦2隻は、当初弾道ミサイル迎撃能力を持たなかったものの、増大する北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に対応するため、イージスシステムのアップグレードと共にSM-3の搭載能力を獲得する改修が行われることになった。2018年9月12日、改修を終えた「あたご」がハワイ沖にてSM-3ブロックIBによる迎撃試験を行い、模擬弾道ミサイルの撃墜に成功した

この艦がイージス艦と言われるゆえんの最も大きなものがこのスパイレーダーSPY-1Dを装備している事です。搭載しているスパイレーダーはSPY-1D(V)で、こんごう型に搭載されていたSPY-1Dの改良型で、天頂方向の捜索追尾能力が強化されている他、SPY-1Dにおいて弱点とされていた低高度小型高速目標の捕捉能力が改善されているとされる。

ちなみにイージス艦のイージスとは、ギリシャ神話の中で最高神ゼウスが娘アテナに与えたという盾でこの盾はあらゆる邪悪を払うとされている。その名前からあらゆる災いとなるミサイルなどから艦隊を守る盾としてイージス艦が防空の中核になっている。
Mk.36 SRBOC アメリカが開発した艦載用のデコイ展開システム チャフランチャー

チャフランチャーは敵ミサイルが飛んできた時、空中にチャフを発射するシステムでチャフとは非常に小さな金属片が入っており空中に拡散され、その拡散されたチャフを「あたご」と誤認させそのチャフに向かわせ、結果的には自艦を守る仕組みになっています。

「あたご」艦首から見るDD-118 ふゆづき

護衛艦DDG-177「あたご」を堪能したので自衛隊の施設を散策しながら別の護衛艦も見学したいと思います
ヘリコプター搭載護衛艦 DDH-181 「ひゅうが」

基準排水量 13,950t
主要寸法 長さ 197m、幅 33m、深さ 22m、喫水 7m
主機械 ガスタービン4基2軸
馬力 100,000PS
速力 30kt
主要兵装 高性能20ミリ機関砲×2、VLS装置一式、魚雷発射管×2、哨戒ヘリコプター
乗員 約380人

出典:海上自衛隊ホームページ

なかなかめったにお目にかかれない!改装中の「ひゅうが」の姿です

「あきづき」型護衛艦 DD-118「ふゆづき」

基準排水量 5,050t
主要寸法 長さ 151m、幅 18.3m、深さ 10.9m、喫水 5.4m
主機械 ガスタービン4基2軸
馬力 64,000PS
速力 30kt
主要兵装 高性能20ミリ機関砲×2、VLS装置一式、魚雷発射管×2、哨戒ヘリコプター
乗員 約200人

出典:海上自衛隊ホームページ

「はつゆき」型の代替用として建造された汎用護衛艦。全体としてステルス性に配慮されて いる。艦橋上側面と後部上構にFCS-3A多機能レーダーを装備し、発展型の短SAM シースパローミサイルの組み合わせにより、僚艦防空能力を持つ。備砲は前部に127ミリ単 装速射砲を1門、対艦ミサイル(SSM)は国産の90式4連装2基を中部甲板に装備している。
出典:海上自衛隊 舞鶴地方隊ホームページ
ひときわ大きな艦を発見しました。補給艦「ましゅう」型 AOE-425「ましゅう」

基準排水量 13,500t
主要寸法 長さ 221m、幅 27m、深さ 18m、喫水 8m
主機械 ガスタービン2基2軸
馬力 40,000PS
速力 24kt
特殊装置 洋上補給装置一式、補給品艦内移送装置一式
乗員 約145人

出典:海上自衛隊ホームページ

「とわだ」型の改良型で、「とわだ」型より5,000t大型化し、補給物品や燃料の搭載能力が大幅に向上した。
主機には補給艦として初めてガスタービンを搭載、最大速力24ktと 艦隊随伴能力を高めている。 集中治療室などの医療施設も充実しており、災害派遣やPKO、 在外邦人輸送などの活動にも対応できる能力を有する。 海外での長期行動にも対応できるよう航続距離の延伸も図られている。
出典:海上自衛隊 舞鶴地方隊ホームページ
自衛艦として最も高度な医療能力を備えていることで知られている。医療区画は、手術室、集中治療室、X線撮影室、歯科治療室など充実した医療設備を備え、46床の入院設備を有して大規模災害派遣においても十分に活用できるものとなっている。このことから、災害時などには病院船としての運用が考慮されている(Wikipediaより転載)

「あぶくま」型護衛艦 DE-232「せんだい」

基準排水量 2,000t
主要寸法 長さ 109m、幅 13.4m、深さ 7.8m、喫水 3.8m
主機械 ガスタービン2基、ディーゼル2基 2軸
馬力 27,000PS
速力 27kt
主要兵装 高性能20ミリ機関砲×1、62口径76ミリ速射砲×1、SSM装置一式、アスロック装置一式、3連装短魚雷発射管×2
乗員 約120人

出典:海上自衛隊ホームページ
本級は1,400t型護衛艦(DEゆうばり型)の性能向上型として建造されたもので、 対潜、対空能力が強化され、抗堪性や居住性も向上しており、 対空ミサイルと対潜ヘリコプターを装備していないことを別にすれば、 「はつゆき」型DDに匹敵する強力な装備となっている。 主要戦闘区画は主船体に配置し、艦橋構造物等に鋼材を使用するなど、抗堪性を向上、 対空レーダーを装備し、電子戦関係の装備も充実している。
出典:海上自衛隊 舞鶴地方隊ホームページ

ミサイル艇「はやぶさ」型 PG-824「はやぶさ」とPG-828「うみたか」

基準排水量 200t
主要寸法 長さ 50m、幅 8.4m、深さ 4.2m、喫水 1.7m
主機械 ガスタービン3基 3軸、ウォータージェット推進装置
馬力 16,200PS
速力 44kt
主要兵装 62口径76ミリ速射砲×1、艦対艦ミサイルシステム一式
乗員 約21人

出典:海上自衛隊ホームページ


ミサイル艇は、日本海沿岸における哨戒、対艦攻撃を主任務とするものとして建造された。 能登半島沖での北朝鮮工作船に対する初の海上警備行動発令と護衛艦・哨戒機を以って しても逃走を阻止できなかったことの教訓から不審船対処能力を付加するよう運用構想を 変更の上、6隻を建造することになった。
出典:海上自衛隊 舞鶴地方隊ホームページ

今回の内容が令和元年5月2日京都府舞鶴市にある海上自衛隊 舞鶴基地での一般公開の内容になります。YouTubeでも護衛艦「あたご」の雄姿をアップしていますので是非ご覧になってください!

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