国立科学博物館 世界館B1F 地球環境の変動と生物の進化

ティラノサウルスやステゴサウルスなどの化石が所狭しと並んで恐竜の謎にせまる

このフロアーは子供たちの注目の的!恐竜の化石が所狭しと並べてあります。
今回はその恐竜に関して学べるフロアーのご紹介です。
ここは子供たちに人気のフロアーです。肉食恐竜で最強の生き物ティラノサウルスやステゴサウルスなどの化石が所せましと並べていて。見る人を圧倒します。

入ってすぐに奇妙な格好をしたガイコツがお出迎え!な!なんだ?
左がバンビーラプトルで鳥に似ている恐竜だが人間同様空を飛ぶことが出来ない。
3億年以上前に哺乳類(人間)と爬虫類(バンビーラプトル)は枝分かれして独自の進化をして姿は全く異なるが骨の構造は人間の骨とこのバンビーラプトルの骨の共通点が多い。
つまり、人間と恐竜と共通の祖先になっている事がわかる。
アパトサウルス・アジャックス

入ってまず目に入るのは巨大な恐竜の化石でアパトサウルス・アジャックス
全長18メートルでジュラ紀後期(1億5000年前)に北アメリカに主に生息していた
アパサウルス

このアパサウルスの標本は世界でも10指に入るほどの良質な標本だそうです。
いやぁ~大きいなぁ~こんな恐竜の化石が間近で見れます。
パキケファロサウルス

手前にいるのがパキケファロサウルスで白亜紀後半(6600万年前)に生息していた恐竜で特徴は分厚い頭骨で石頭恐竜の代表的な存在。この分厚い石頭で相手に頭突きをしたと考えられていたが、想像していたより頚椎がきゃしゃだったことから、強力な頭突きには首が耐えられない可能性が高く頭突き説には懐疑的
ヒパクロサウルス

頭の上にユニークなトサカがあり、カモのクチバシのような口をもつカモハシ竜「ヒパクロサウルス」白亜紀後期(8000万年前)に北アメリカで生息していた。全長7.5mほど

展示されているのは2体で同じ場所で発見された為親子ではないかと思われる。
エウオプロケファルスとステゴサウルス

鎧竜類の二体の標本で手前がエウオプロケファルスで白亜紀後期(8000万年前)に北アメリカで生息していた全長4mほどで成体の約3分の2程度の成長でまだ若い固体の標本はめずらしいそうです。
鎧竜では最大の部類で敵から身を守る為に全身が装甲で包まれ、背中だけではなく首にも突起のような骨がありここも外敵から身を守る防御になっている。尾もこん棒のようになっていて振り回して敵を追い払う様にしていたらしい。
背後にはステゴサウルスがいます。こちらの最大の特徴はなんと言っても背中の板でこれは猫が外敵を追い払うときに背中を盛り上げて大きく見せるのと同じように外敵に体が大きいことで威嚇しようとしていたと考えられます。
また背中の板には多くの血管があり、体の温度を下げる放熱板の様な働きがあったようです。
この様に昔の恐竜も外敵に対して身を守る色々な工夫があったんですね。
T・レックス

肉食恐竜で最大の生き物と言えば、T・レックスことティラノサウルスです。白亜紀後期(6600万年前)に生息していた全長12m・推定体重約6トンの現在知られている限り史上最大最強の肉食恐竜です。
この恐竜の最大の武器は強力な上下の顎には鋭い歯が多数並んでいて驚異的な噛む力は少なくとも3トンで最大8トンの力で相手を噛みちぎります。まさに恐竜の中のキング!

その繁栄を謳歌していた恐竜の時代にも終わりが訪れます。いまから6500万年前の白亜紀末期に恐竜が絶滅した。
色々な説が言われているが、現在ほぼ確実視されているのが直径10kmの巨大隕石がメキシコのユカタン半島に落着した。直径10kmの巨大隕石の質量は約1兆トンで秒速数十キロの速さで地球に衝突して地下30kmの地殻を付き抜けマントル層まで達した。直径100kmに及ぶ大クレータが出来て地震のマグネチュードで言えば11に達する。
周辺には高さ数百メートルの津波が押し寄せ、衝突の影響で森林火災がおき、地球の裏側のインドでは大火山活動がおきて、洪水のように流れだした溶岩が今のデカン高原を作った。

だが最も深刻なのが隕石の衝突から数年後たってからである。大気圏に大量に巻き上げられたちりと二酸化硫黄が成層圏に達すると、それが凝縮して濃硫酸の液滴となりそれが成層圏に漂うもやとなって、太陽光を遮る。それは地表の植物が光合成を行うことが出来ないレベルまでになりそして酸性雨が地表に降り、植物に壊滅的被害をもたらす。
植物を食べる草食恐竜が餓え、やがて肉食恐竜も次々と息絶えて行った。そして恐竜は絶滅した。そして恐竜の影で脅えていたわれわれの祖先の哺乳類が爆発的な繁栄を迎えて現在に至る。

巨大生物としての恐竜は絶滅したが、爬虫類は形が小さくなったがトカゲ類・ヘビ類・ワニ類は恐竜の面影を今も持っている。
また恐竜から分岐した始祖鳥が鳥類の祖先に近い存在と言われ、足の形状など恐竜の時代の生き物の特徴と合致する点も多く今の鳥が恐竜の末裔の位置づけと思われている。
国立科学博物館メイン

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