およそ4万年前、私たちの祖先は東アジアの辺境で、森と海の恵みにあふれた日本列島を見いだしそこに住みついた。
その後も、アジア各地からさまざまな人々が固有の文化をもって日本列島に渡来し、互いに融合しつつも独自性を保って発展してきた。
祖先たちは、土器の発明や栽培植物の改良などの工夫をこらしながら、日本列島の自然と上手に付き合ってきた。
大昔の日本人からどの様に発展して言ったのか日本人の歴史を学ぶことが出来ます。
多くのガイコツが皆さんを待っています!ケケケ~ぇ (^^;
港川人(みなとがわじん)1号さんは今から2万1000年前に沖縄で住んでいました。
最も完全な旧石器時代の化石です。
港川人の夫婦
およそ2万年前に狭い沖縄に住んでいた港川人
妻は大きなホラ貝と木の実を採取して夫がヤンバルクイナを捕ってきて『かーちゃん!ヤンバル喰いな!』と言ったかどうかは知らないが大昔の日本人の姿です。
縄文人の特徴はがっしりとして筋骨たくましく現代人に比べると顔は上下に短く鼻筋が通っている。平均身長は男性が158cm女性が149cmほどである。
世界的に見ても縄文人は早い時期に土器を使っていた。環境が様々な日本列島で彼らは創意工夫してそれぞれの土地にあった生活様式を確立している。なんだか今に日本人の創意工夫に通じるところがありますね
縄文人の家族と愛犬(ポチ?)
先ほどの港川人と比べて少し文化がうまれてきた感じがしますね。
お父さんが魚を捕ってきてお母さんが土器を作っている。
子供は粘度遊びで愛犬のポチ(仮名)もご馳走を期待して大喜び。
森と海の幸に恵まれた日本は各地で多用な食物資源を利用して定住性の生活が栄えた。
土器による煮炊きの技術や食べ物の種類を増やして栄養バランスが向上していた。
縄文犬も小型だが勇敢でイノシシ猟には欠かせないパートナーだったらしい。
弥生人は大きく分けて二つに分かれる本州西部から九州にかけて発見される渡来系弥生人と
それ以外の地域では縄文人的特長を残した在来型弥生人である。
渡来系弥生人は顔は上下に長くのっぺりしている。そして平均身長も男性163cm・女性151cmと縄文人より高かった。うーーん弥生人は縄文人よりしょう油顔でイケ面だったかもしれないね(笑
弥生人は金属器と水田稲作農耕を行い、数々の国が出来た。その国の間に戦争がおきて、原始的だが国家の形を作ってきた。
弥生人の家族たち
弥生時代になると水田稲作による米飯が日本人の食生活の基本となったようですね
奥さんは夕食の飯を炊いていて、お父さんは農作業を終えて帰ってきた、今の時代にも共通する文化がこの時に既に出来てきたんですね
近世人の風景
寺子屋に子供を連れてきた母親と寺子屋の先生。
平和な時代が続いた江戸時代は庶民の間にも寺子屋で読み書きそろばんの教育が普及した。この教育が明治維新後の急速な近代化を可能にした。先生が説明しているのは傘式地球儀で最新の知識を庶民まで知らしめていた日本式教育の象徴。
北海道から沖縄まで様々な人骨が発掘されている。アイヌ人・本土人・琉球人はそれぞれの進化を遂げている
北海道は水田稲作がほとんど出来なかったので渡来系弥生人が住み着くことが無く北海道先住の縄文人が独自の進化を遂げ続縄文人からアイヌ人に移行した。
琉球人も本土とは異なる文化を発展させたがアイヌよりも大陸の混血が進んでいるものと思われる。
ニワトリは5000年頃前にインドシナ半島でセキショクヤケイを家禽化したのが始まりで食用・闘鶏・観賞用として様々が品種が作られてきた。日本の古くからの地鶏に加えて平安時代のショウコク・江戸時代のシャモやチャボなどがはいり、改良や交配が日本各地で行われ今日に見る日本鶏が作られた。
伴侶動物としての犬。家畜としての犬の歴史は古く、二万年前の縄文時代の遺跡から犬の骨格が出土し犬を埋葬する儀式があったことが伺える。犬は縄文時代に狩猟犬として非常に大切にされていたが、弥生時代には猟犬としてではなく食用として利用されていたらしい。
江戸時代の頃に愛玩動物として身分の高い人が飼育されていて明治以降ペットとして広く一般に普及し人との愛情に結び付けられた。
金魚が中国から日本に渡来したのは16世紀初頭の室町時代と言われている。その後歴史から姿を消した金魚だが江戸時代中期になって一般の人が観賞するようになった。
米は世界の半数以上の人が主食として食べて、菓子やお酒などの加工食品としても利用されている重要な穀物です。
稲作は弥生時代から始まったものと思っていたが縄文時代の土器からもイネ科の食物に含まれる物質が見つかって縄文時代から稲作があった可能性が見つかった。ただし弥生時代のような水田ではなく焼畑の様な粗放な稲作で主食として成り立つ規模ではなかったらしい。でも日本人の大切な食べ物、お米はすごく古くから日本に根付き日本の文化を支える貴重な食べ物なんですね。感謝して今日も美味しいご飯を頂きます。
国立科学博物館メイン