ひよっこパイロットが撃墜王を目指す
mokkyのエースパイロットを見て頂き誠に有難うございます
今回からの新企画 一緒に戦車道を学ぼうという企画の第1弾
ドイツの主力戦車Ⅳ号戦車を学んでいきたいと思います
モッキーちょっと待った
戦車だからエースパイロットじゃなくて
エースコマンダーとかタンククルーじゃないの?
確かにそれは一理あるんだけどそのためいちいちサイト名を変えると混乱するからエースパイロットで行きます
て言うか なんだよモッキその格好は?
戦車道を学ぶにはやはりアニメ ガルパンの大洗女子学園が1番かと思って制服を着ました
モッキーはアホですか?
おっさんは女子校には通えないんだよ
その格好で行ったら間違いなく変質者として警察に通報されるね
戦車道ってのは乙女の嗜みだから乙女のみーくんは通えるよね
そうそう忘れてたんだけどさっき教頭先生から獣の入学はできませんって
断りの電話が入ってきたよ
ってことでおっさんや獣さんだって戦車道を学びたい
と言うことでゲームや実際の写真や映像を元に学んできたいと思います
やはり最初は大洗女子学園のフラッグ車を務めることが多いⅣ号戦車に
スポットライトを当てて一緒に学んでいきたいと思います
戦車道を学ぶにはまず歴史も学んでいきましょう
まず話は第1次世界大戦まで遡ります。
従来の騎兵や歩兵の突撃を行っていたんだけどこの時代の銃や機関銃・大砲などの防御火器が発達して多くの死傷者を出すようになってみんな塹壕を掘り始めて
北海からスイス国境までの長さの約700kmにわたる前線は塹壕が掘られて戦線は
膠着しました
この膠着した塹壕戦を突破するための兵器として戦車タンクが作られたんだけどこの新兵器を敵に知られたくないため水を運搬する車という名目でウォーターキャリアと命名されました。
モッキー君今度の新兵器の開発委員会の名称は決まったかな?
はい閣下ウォーターキャリアなのでWC委員会です
バッカモーンそれではウォータークローゼット
便所委員会になってしまっていいんかい?
軽く親父ギャグだな
それでは水槽タンクを供給サプライするということでTS委員会にしましょう
新兵器はタンクでいいんじゃないの
ということで戦車はタンクという名称に落ち着きました。
よかったそのまま行ったら戦車道ならぬ便所道になってしまうとこでした
あと戦車道を学ぼうという企画なので戦車の雑学なんかも時折混ぜたいと思います
今回の戦車の操作方法をゲームIL-2 Sturmovik: Battle of Stalingradの
Tank Crewを元に学んでいきたいと思います
戦車は基本的には左右の履帯キャタピラがついています。
直進の場合は左右同じ分だけ履帯を動かす
後退も同じ分だけ履帯を逆方向に動かします
戦車の旋回の場合は左右の履帯の速度差によって車体をその方向に向かわせます。
例えば左の履帯の速度を落とせば速度差によって左に車体が向きます。
逆に右の履帯の速度を落とせば右に車体が向きます。
片方の履帯だけ動かすと車体は最小旋回で回ります。
これを信地旋回と言います
たまに左右の履帯を逆方向に動かしてその場で360°旋回する方法があるよね
左右の履帯を逆に動かしてコンパスで円を描くように旋回することを
超信地旋回と言うんだけどこれはかなり複雑な機構が要求されて
第2次世界大戦でこの機能を搭載してる戦車はごく少数なんだよ
それではⅣ号戦車を見ていきましょう
モッキー ドイツってベルサイル条約で戦車作っちゃダメなんじゃないの?
そうなんだよね明らかに条約違反なんだけど
1935年のヒトラー政権がベルサイユ条約を破棄して
再軍備始める前は戦車は大っぴらに製造することができないので
貨物用・農業用トラクターとして開発が進められました。
この写真は農業用トラクターとしてⅠ号戦車の砲塔がないバージョンで戦車兵の訓練用として作られましたが再軍備を始めると車体の上に砲塔を乗せてすぐ戦車にしました
このように着々と軍備を整えていったんだけど
Ⅰ号戦車が7.92mm機銃2丁
Ⅱ号戦車だと20mm機関砲が1門なのですぐに使い物にならないと予想され早々にⅢ号・Ⅳ号戦車の開発が進められました。
当初は37mm砲で十分と思われていましたが威力不足を心配した自動車兵監部からはより大口径の戦車砲の搭載が要求されましただが数量を揃えて欲しいという要望が兵器局の方から上がり接中案として
Ⅲ号戦車は37mm砲
Ⅳ号戦車は75mm砲の搭載が決定しⅢ号戦車は主力戦車でⅣ号戦車は敵陣地に対する火力支援をするということで支援戦車と位置づけられました。
その後自動車兵監部の心配が的中する事体が発生したのが独ソ戦の時のT34との戦いで37mm戦車砲と貫通力が乏しい75mm短砲身では全く刃が立たずⅢ号Ⅳ号と共に強力な戦車砲を搭載することになったんですがそこで重要なのが砲塔を旋回させるためのターレットリング径です
ネットで見つけた資料によっと
Ⅲ号戦車のターレットリング径が1520mm
Ⅳ号戦車が1680mmで
この大きさの違いがⅢ号戦車が長砲身50mm短砲身で75mm砲しか搭載できなかったんだけどⅣ号戦車は長砲身の75mm砲が搭載されて貫通力が大きくなりました
Ⅳ号戦車はターレットリングを大きめに作っていたので差が出たね
ゲームWar Thunderで遊べるⅣ号戦車のバージョンを見ていきましょう
大洗女子 あんこうチームの車体はⅣ戦車D型ですが今表示してるのはC型です。
本格的な生産はB型になりますがこのC型は主砲防盾の開口部形状が変更され同軸機銃に装甲スリーブが追加されましたがそれ以外はB型と同じです。
エンジンはドイツ軍戦車でおなじみのマインバッハエンジンでⅣ号戦車は全タイプ
多少の形式の違いはあるにしても300馬力のマインバッハエンジンが積まれています
重量18.8トン
全長5.92m
全幅2.83m
全高2.68m
最大速度40km
乗員は5名で
生産開始は1938年9月からになります
主砲は24口径75㎜のカンプ・ワーゲン・カノーネ37戦車砲で口径が24口径で
短い砲身の為初速が遅く榴弾砲が搭載され対戦車戦闘は主力のⅢ号戦車が
担当していました
ところでモッキー口径って何
口径とは銃で言えば銃弾・砲で言えば砲弾の直径が口径になるんだけどその砲弾を横に24個並べた長さを口径長と言い略して24口径と言うんだよ後にⅣ号戦車F2型からは43口径になるので砲弾を43個並べた砲身の長さが約2倍になり強力な戦車砲になりました
なんで砲身の長さを2倍にすると強力になるの
火薬の爆発によって砲弾が砲身の中を通る時に
加速されるので砲身の長さが短い短砲身より
長砲身の方が弾の加速が早くなり
いわゆる初速が早い砲弾を撃つことができ
その分直進弾道性が良くなり貫通力も向上します
だったらいっそのこと100口径とか1000口径とかの砲を作ったらいいじゃん
みーくんそんなに長い砲身だと取り扱いが大変だし
砲身にたわみが出たりするし
そもそも加速度も限界があって
砲弾の重さ・炸薬の量・砲身の長さのバランスが大切で
闇雲に長くしたからって強力な砲ができるとは限らないんだよ
次はD型を飛ばしてE型です
主砲は変わらず短砲身です
主砲の同軸機銃の他に無線手座席前の監視窓が廃止され
ボールマウント式7.92mm機銃が増設され
車体前面下部の装甲も増設装甲ではなく
1枚板の50mm装甲に切り替えられ
キューポラも新型になりました
キューポラーって何?
キューポラとは元々屋根に取り付けられている小さな屋根の構造物を示す
言葉なんだけどその部分が車長が周りの状況を確認するための覗き窓を
キューポラと言います
ドイツ戦車の優れた能力の1つに視察能力が上げられます
このキューポラはちょうど車長の頭に収まるようになっていて車長は
防弾ガラスが入った視察窓から360°自分の目で見ることができる
このE型の生産開始は1940年9月からになります
次はF1型はE型をベースにして操縦席及び砲塔前面装甲を
50mmの1枚板として生産性の向上をはかりました。
履帯も幅400mmの新型に変えて起動輪・転輪・誘導輪も新型に変えました
生産開始は1941年4月からになります。
この最新鋭のⅣ号戦車が一気に使い物にならない
衝撃的な出来事が発生しました
何?何?何があったの?
1941年6月から始まった独ソ戦の1941年7月3日に発生したボリソフ遭遇戦で
初めてT-34と戦い
Ⅳ号戦車の75mm砲では全く歯がたたず
逆にT-34の75mm砲はドイツ戦車の装甲を容易に貫通します
実際にⅣ号戦車F1型の75mm砲でT-34の装甲を500mの交戦距離とした場合
どのくらい貫通するかをWar Thunderで見ていきましょう。
見ての通りほとんど赤の非貫通
黄色の貫通が難しいということで緑色の貫通できる場所はなかなかありません
至近距離で側面や背面を狙うしかなさそうです。
ゲームだから経験を生かして弱点狙いができるけど実際の戦闘だとまさに初見殺しで死んだらおしまいの状態だからドイツ戦車兵のパニックは容易に想像できます。
今表示してるのはⅢ号F型の42口径50mm戦車砲でも
T-34の前面装甲をなかなか抜けません
このT-34ショックにより急遽戦車砲の強化が図られます
先ほどお伝えしたⅢ号戦車はターレットリング幅が足かせになって
50mm戦車砲以上は短砲身の75mm砲しか搭載することができません
それではⅣ号戦車F1と砲塔は同じです
そこで先見の明があったのがⅣ号戦車でターレットリングに余裕があったので
待望の43口径75mm砲を搭載したF2型が登場します。
主砲と照準器を除けはF1型とほぼ同じです。
慌てて主砲を変更したって感じだね
これでようやくT-34の前面装甲を貫通することができました
続くG型はF2型が43口径75mm砲を急遽乗せたのに対して
最初からそのタイプの主砲を搭載しています
H型は最初から48口径の少し長めの75mm砲を搭載しています
車体戦闘室前面装甲を80mmの1枚板として車体及び砲塔の防御力が強化し
シュルツェンも標準装備されています
シュルツェンって戦車についている
機動隊の盾みたいなやつ
なんか表現が昭和チックなんだけどシュルツェンってドイツ語で前かけて意味で
英語だとスカートかな
シュルツェンは薄い装甲板で徹甲弾を防ぐ効果はほとんどないんだけど
対戦車ライフルとかバズーカーなどの成形炸薬弾などには効果がありました
J型はH型から砲塔旋回モータと発電用補助エンジンを廃止しただけの簡易生産型でこのゲームでは表現されていないんだけどシュルツェンは鉄板ではなく金網に変更されているのでもう対戦車ライフル用ではなく成形炸薬弾対策に金網が張られています
今回のⅣ号戦車の解説はここまでになります。
次回はもう少しゲームを使って車体内部やゲームでの運用など少し深くお届けできればと思います
今回の解説でこれらを参考にさせていただきましたまたモッキは歴史研究者じゃないから解説が間違っている場面もあるかもしれませんのでその時はコメントなどで指摘してもらえると助かります。
また今回の操作方法はYouTubeで配信していますのでそちらを見てもらった方が全然分かりやすいと思いますので
YouTubeのモッキーのエースパイロットも是非よろしくお願いします