ひよっこパイロットが撃墜王を目指す
mokkyのエースパイロットを見て頂き誠に有難うございます
おっさんやケモノさんと一緒に戦車道を学ぼうという企画の第2弾
前回に引き続きドイツの主力戦車Ⅳ号戦車を学んでいきたいと思います
またⅣ号戦車をやるの?
このⅣ号戦車はバリエーションが多く前回は広く浅くの内容だったんだけど
今回はⅣ号G型にスポットを当てて集中的に勉強していきたいと思います。
でもG型は大洗女子にはないじゃん
そうなんだよね だから今回はゲームウォーサンダーの
ユーザースキンは黒盛峰仕様でいきます。
では最初は男の子が大好きな戦車の戦闘室の内部をゲームIL-2 Sturmovik: Battle of StalingradのTank Crewでご紹介したいと思います
1番最初は操縦席です。
エンジン始動の細かい手順はいまいち分からないのですが砲塔旋回用の
予備バッテリーを積んでいるのでエンジン始動も比較的簡単にできたようです
だけど数分はエンジンを温める暖気運転は必要みたいだね
ここからは学研さんのドイツ戦車パーフェクトバイブルの内容を元に解説したいと思います
まず操縦席右側のコンソールパネルはエンジン始動・停止ボタンや速度計・回転計などがあります
その下がトランスミッション
その手前のレバーがシフトレバー
このレバーは操縦手覗き窓装甲シャッター開閉ハンドルで
上に上げると覗き窓が4段階で閉まっていきます
戦車の方向転換を行うのがこのステアリングレバー足元に見えにくいのですが
アクセルペダル・ブレーキペダル・クラッチペダルがあります
操縦席の後ろには75mm砲弾ラックがあります
次に砲手席 砲手の目線で見ていきたいと思います
まずはトラベリングクランプを外していきます
何それ?
すぐに戦闘が始まらない後方での移動の際戦車の主砲が小刻みに揺れて
主砲が損傷しないように固定する器具で
大きな主砲や固定器具をロックできるスペースがないだの
このように外から固定する場合もあるんだけど
砲手の1番大切なのはこの
TZF5f 75mm戦車砲 KwK40 L/43及び同軸機銃用照準器で
倍率2.5倍 視野20°です細かい説明はまた後ほど行います
これは①砲塔旋回動力切り替えレバーで動力・手動の切り替えをします
②主砲 仰俯角ハンドルでウォーサンダーの情報によると
仰角 プラス20度・俯角 マイナス10度と
起伏のある地形を生かしたハルダウンがしやすいです
これは①砲塔旋回ハンドル
その動きに連動して②砲塔旋回計の針が動きます
射撃可能状態表示灯
手元で確認できないのですが主砲発射引き金を引くことにより主砲を発射します
ここからは車長のスペースです
ガルパンの みぽりん 視線だね
今の位置がコマンダーズキューポラーで外の状態を確認します
このハンドルはキューポラーの装甲シャッター
上の番号は砲塔の旋回位置と連動しています。
例えば今車体正面の12時方向の主砲を左旋回させて9時方向に向きます。
そうするとキューポラーの番号もそれに合わせて9と言う表示になります
ちなみに真後ろを向かすと6時方向に主砲が向きますので6と表示されます
これは車長が敵を発見した時にその方向の番号を砲手に伝え、その番号に合わせて砲塔を旋回させると車長と砲手との同期が図れることを意味します。
結構考えられてるんだね
そりゃあそうさ命がけだもん
次に装填手を飛ばして無線手及び車体前方機銃手の解説をします。
ゆかりん の出番がなくてかわいそう
無線手のメインのお仕事 無線に関して少し解説します。
実際にはゲームでも使用はできないです
このタイプはFug5車載無線機セットで左側が受信機 右側が送信機で
最初に受信機を説明します
①メインスイッチ兼ボリュームダイヤルを回します。
そうすると②パイロットランプが点灯して起動したことを知らせます。
③雑音除去つまみ
④周波数調整ダイヤルを回して定められた周波数にしたうえで
⑤受信距離遠近切り替えスイッチを遠にしてボリュームが大きいときは
⑤受信距離遠近切り替えスイッチを近いの近にします
あとは④周波数調整ダイヤルを回して最も感度が良好な状態にします
送信機は①メインスイッチ兼音声・モールス切り替えダイヤルを回し、
②周波数計とパイロットランプが点灯したことを確認して
③周波数調整ダイヤルを回してこの④電圧計が最大になるようにして送信します。
ちなみに⑤真ん中の文字は敵も聞いているぞっと書いているそうです
車載機銃はラインメタル/マウザー・ヴェルケ
MG34 7.92mm機関銃
これも機銃固定金具を外すと自由に機銃が動きます。
そういえばモッキー 敵戦車の照準方法って
なんかボタンを押すと敵までの距離が出てくるの?
ゲームWar Thunderだと敵までの大体の距離を測ってくれるからその距離に
合わせて主砲の仰角を合わせ撃てば当たるけど、実際の第2次世界大戦の
戦車はそんな便利機能なんてないんだよね
そうしたらどうやって敵までの距離を測るのさ
じゃあ敵までの距離を測る測距に関して説明するね
TZF5fはⅣ号戦車G型専用の照準器でここに記載されているPzgr39は徹甲弾の種類でちなみにPzgrはドイツ語でパンツァーグラナーテ
「徹甲榴弾」の略称で、Pzgr39の徹甲弾の種類としてはAPCBC仮帽付被帽付徹甲弾で入射角度が斜めの際の跳弾を防ぐための被帽を被せて更に空気抵抗を抑えるための仮帽も付けたタイプの徹甲弾を使用する際の目印です。
Pzgr40はAPCRで硬芯徹甲弾と言われるタイプで砲弾の芯がタングステンの比重が大きい硬度の高い金属を使っていて貫通力があるけど、炸薬が入っていないので貫通後の加害力が劣っている砲弾です
なんで2つの砲弾で目盛りを分けているの?
いい質問だね
これは二つの砲弾の重量の差があって、
Pzgr39が6.8㎏
Pzgr40が4.1Kgと
PZGR40の重量がかなり軽い為初速が速く同じ角度で撃ちだしたら敵を
飛び越えてしまうんだよ。
それと砲弾が軽量の為空気抵抗を受けやすく、遠距離になると貫通力の減衰が
激しくて目盛りは20 2000mを超える表示は省略されているんだね
下にもなんか目印があるけど
下の目盛りはMG 主砲の横にある主砲同軸機銃の照準と
Gr.38 Hl/CのHEAT (ヒート)弾は成形炸薬弾で
Gr.34はHE 榴弾になり、この弾種により目盛りが異なるんだよね
ところで真ん中の三角って落書き?
そんなわけないでしょこの三角形にも意味があるんだよ
この三角形の意味を説明する前にシュトリヒ角の説明をドイツ戦車パーフェクトバイブルではこのように説明しています
一般的に円の角度って360度 360等分になるんだけどもそれをもっと細かくして6400等分の角度の単位をシュトリヒ角 英語ではミルって言うんだよ
見るって英語で言うとlook?
なんで英語で言ってるのに無理やり日本語に持ってくるかな
それでは話をもどして1シュトリヒ角は0.05625度になるんだけど例えばその
シュトリヒ角の距離が離れるにしたがって面積も扇形に拡大するんだけど
そのため基点から距離が離れると扇形の左右の幅も拡大します
500mまで延ばすとここにある青色に示している幅が0.5m
1000mで1m
2000mで2mの幅になり
距離の1000分の1がその幅になります。
この原理は幅だけでなく高さも同じ1000分の1になるのでシュトリヒ角を単位とした目印を照準器に組み込むと標的の幅がわかればおのずと敵までの距離がわかるって寸法さ
言ってる意味が全く分からないんだけど???(・・?
だよね じゃあ 具体的にT-34を例にして説明するね
大きな三角形の底辺は4シュトリヒで
高さも同じ4シュトリヒ
小さな三角形は縦横2シュトリヒ
三角形と三角形の間は4シュトリヒ
敵戦車をこの印で見ると
三角形の間が4シュトリヒ
それに左右1シュトリヒ分はみ出ているので
合計6シュトリヒの大きさなのが分かります
そうするとT-34の車幅が3mなので3÷6=0.5になります
それに1000をかけると500になりますので
T-34との距離が500mと言うことが分かります
これは高さにも当てはまります
大きな三角形の高さが4シュトリヒで
それよりもT-34がはみ出しているので大体5シュトリヒ
T-34の車高が2.5mなので
2.5÷5=0.5なるので同じ500mと言うになります。
みーくんは砲手出来ないでしょ
なんでよ
だってみーくん 暗算苦手でしょ
馬鹿にするなよ カシオの電卓くらい持っているよ
この時代電卓なんてないんですから
え!じゃあスマホの電卓とかエクセルとかはないの?
この時代にそんなものがあるわけないじゃん
まあ慣れれば三角形の大きさと敵戦車の位置で大体の距離は分かるとは
思うんだけどね
敵戦車との距離が分かったらセットした砲弾の種類によって外周の目盛りをその距離に合わせます
そうすると中央の三角形が下に移動します次に砲身を少し上に押し上げて
中央の三角形の先端がT-34の砲塔部分にもっていきます。
そして主砲の引き金を引くことにより主砲が発射されます。
なんか砲手って大変じゃない?
今の時代レーザー測距儀を使って正確な敵戦車までの距離を測ってくれるけど、この時代の戦車は基本的にはライフル銃の狙撃用スコープとほとんど変わらないものを使って射撃しているんだから勘と経験での射撃になるから大変だよね
主砲は75㎜砲でPZGR39
APCBC仮帽付被帽付徹甲弾の500mでの貫通力は123㎜
ゲームWar Thunder
T-34E STZ スターリングラード トラクター工場で生産された
1941年型溶接砲塔で 正面装甲が強化されたんだけどⅢ号戦車やⅣ号の初期型は
苦杯をなめたT-34でもこのⅣ号戦車G型はほとんど貫通できるようになりました
これは側面及び背面もほとんど貫通出来ます。
より重装甲になったカーヴェⅠに対しては正面装甲は抜ける位置はかなり限定的になってしまいますが側面・背面は容易に貫通出来ます
ここまでかなり長くなってしまったので最後は装甲に関してお伝えしたいと
思います
Ⅳ号戦車はT-34の様な避弾経始ではなく垂直装甲だから真正面だと装甲の
厚み分しかないです
避弾経始って何?
それを説明するとかなり長くなってしまうのでそれはまた別の機会で説明するね
大戦後半になると最低でも80㎜の装甲が必要になります。
その為50㎜の装甲板の戦闘室前面に追加で30㎜の装甲板を溶接ないしは
ボルト留めされて合計80㎜の装甲にしました。
あと履帯分の20㎜も併せて場所によっては100㎜の装甲板になっているが砲塔は
50㎜のままだし側面装甲は30㎜と薄く背面装甲20㎜しかなく格下の戦車でも
容易に抜くことが出来ます。
Ⅳ号戦車G型の解説はここまでになります。
そして今回の解説でこれらを参考にさせていただきました
またモッキは歴史研究者じゃないから解説が間違っている場面もあるかもしれませんのでその時はコメントなどで指摘してもらえると助かります
また今回の操作方法はYouTubeで配信していますのでそちらを見てもらった方が全然分かりやすいと思いますので
YouTubeのモッキーのエースパイロットも是非よろしくお願いします